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卒業文集

子供の作文っておもしろい。

息子のランが小学校一年の時、遠足のことを作文に書いた。
朝起きて服を着替えてごはんを食べて歯を磨いて、お母さんはお弁当を作って…と、ありがちなことだが、遠足どころかなかなか学校にもたどり着かない。
おいおい、ペース配分考えろよ~って、ヘタなマラソンレースのようだ。
案の定、いざ遠足のことを書く段になると、集中力が切れたのだろう、どこへ行って何をしたのかろくにわからない作文やった。

でもその作文を何度か読み返して気がついた。
「お母さんは先にしごとに行きました。ぼくはじぶんでかぎをかけて学校に行きました」
ああ、そっか~、これが一番書きたかったんとちゃうか?

さて月日は流れて中学の卒業文集である。
やはりランは最後の野球の試合のことを一番の思い出として書いていた。

卒業文集_b0050787_9583940.jpg打席でもそれなりの仕事をして優勝に貢献したのだと、親バカで野球音痴の私は思っていたんやけど、彼の心にはひとつ引っかかるものがあったらしい。
最終回、あと一人抑えれば試合終了の場面で、セカンドを守っていたランのところに痛烈な打球が飛んできた。
その時、ランは緊張で思うように体が動かず、焦った。
すると相手の一塁ランナーが打球を蹴飛ばしてしまい、守備妨害の反則に…実はそんなゲームセットだったらしい。

もしそれがなければ、ランはエラーをしていたかもしれない。もちろんちゃんと打球を処理できたかもしれないが、ガチガチに緊張していたことは事実なんだろう。

作文の最後にはこう書かれていた。
「僕は将来このような大事な場面で緊張しない、勝負強い人間になりたいです」

今日はいよいよ公立高校の入学試験。
大丈夫、君ならできるよ。

ま、受験勉強の間も毎日お笑い番組見て、緊張していたとは思えないが…
by runmama | 2008-03-17 10:34