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コンシューマー・オリエンティッド

コンシューマー・オリエンティッド(消費者志向、指向)。医療でいえば「患者本位の」ということになる。あのインフォームドコンセントも、患者側に自己決定権がありますよ(形式的であっても)ということを示すものだ。ま、今回の麻酔の選択みたいに、決定する側の理解が足りないと意味ないけど。

それでも同じアキレス腱の手術でも12年前とはかなり変わったなぁと感じた。
「痛い」局所麻酔を避けたのも、一応、患者に不要な苦痛を与えないようにとのことだろう。
(12年前に局所麻酔がそんなに痛かったかどうか、記憶にないんだけど・・・)
それに入院が1日ですんだのも助かった。前は1週間も病院暮らしだった。
ギブスも前の半分ぐらいでとてもコンパクトだ。
おかげさまで、もう今日から職場復帰だ。
比べてみれば、そこここに「患者本位」らしき配慮が汲みとれる。

極めつけは・・・・。

手術が終わって病室に戻った時。例の意識喪失騒動が一段落してからだが、ドクターが来て「すみません、ギブス、ちょっとまずかったのでやり直します」と仰った。
何がどうまずかったのかよくわからないけど、個室だったし、そのままベッドの上で電気ノコギリみたいなのをウィ~ン・・・といわせて切り始めた。
数分後、今巻いたばかりのギブスが取れて再び裸になった私の足。と、ドクターが、新しいギブスを巻く作業に必要な何かを忘れてきたらしく、私に向かって
「すみません、取ってきますから5分待っててください」
続いてそばにいたナースに
「タイクツさせんといてな」
・・・え~、そこまで気ぃ使うてはるんかぁ、患者思いのドクターやなぁ・・・と感心しかけて、私はハタと気がついた。

「ハイクツさせんといてな」・・・の聞き間違いだった!

ご存じないと思うが、足首を伸ばす(爪先立ちになる)ことを「底屈」、反対に曲げることを「背屈」という。いつも私が「解剖学」の授業で学生に教えていることだ。
そりゃそうや~、縫合したばっかりのアキレス腱、背屈したらまた切れてしまうで!!

もう、気づいた時は一人で大爆笑。
看護士さんにもワケを話して、二人で大爆笑。
ドクター帰ってきて、また三人で大爆笑。
確かに、タイクツしませんでした(笑)

でも、その看護士さん、ホントに漫才でもしてくれそうな明るいお茶目な人やった。
by runmama | 2006-07-04 22:29