香港国際マラソン(3)~そりゃないやろっ!!騙まし討ちの最終関門
大会要項によると最終関門は39km、4時間35分だ。
ツアーに参加してくださったTさん母娘と3人で、今ギリギリのタイミングでその関門を目指して走っている。海底トンネルを抜けて香港島へ、そして跨線橋を登ったところが39kmだ。
「がんばりましょう、行けます!」「お母さん、ファイト!」
ここまで関門が閉じられる光景を一度も見てはいないのだが、今Tさんのお母さんには「39kmまでは」という何か具体的な目標があった方がいい。
また、この最終関門の先はそれまでの高速道路ではなく香港中心街の一般道路になる。もしかするとここだけはきっちりゲートが閉じられるかもしれないとも思った。
とにかく3人でがんばった。
39kmの距離表示が見えてきた。やった!30秒前に通過!
ここでも結局スタッフの女の子達が笑顔でバナナを差し出してくれるだけで、いわゆる関門閉鎖のスタッフも収容バスも見当たらなかった。なんやぁ、気が抜けるなぁと思いながらもバンザイ!周囲のランナーもみな安堵の表情に見えた。
ホッとされたのか「後はゆっくり行きます」と仰るTさんたち。
私は一応5時間以内にゴールしようと思って「では後ほど」と再び走り始めた・・・が、その500m先で突然繰り広げられた光景に私の目は点になった。
何と!目の前でいきなり緑の防護ネットが広げられたのだ。
何が起こったのか一瞬理解できなかった。
え??なんで??39kmはさっきクリアしたやん!!ここは関門ちゃうやん!!
思わず大声で叫んだが日本語など通じない。
でも広東語で抗議する人、強引にネットをくぐろうとする人、それに対してハンドマイクで怒鳴り、強行突破のランナーを取り押さえるスタッフ・・・現場は騒然となった。
スタッフはバリケードを作り、頑としてランナーを通さない。警察官まで怖い顔で大きな声を出している。
ついさっき私は感謝の気持ちでこれらの人々を見ていたのだが・・・。
Tさんたちも到着されて「どうなってるの?」とびっくり。しかし、何と説明してよいのやら私には全く言葉がなかった。
39kmまで、39kmまでと励ましあったさっきの頑張りは何だったのか?
市街地ということで中間点などの関門とは事情がちがうことはわかる。最後の関門だけを厳しく閉鎖するのもかまわない。
が、要項に記載されたとおりの39km地点で行わなければ!
騙まし討ちにあったようで釈然としないではないか。
実際に私たちは39km地点を時間内に通過しているのだから。
バスの前に座り込んで執拗に抗議する人もいたが、5分、10分と時は過ぎ、再びゴールへの道が開かれることはなく、後3キロを残して私たちはバスに乗ったのだった。はぁ~。
海外では日本の常識は通用しない、マラソン大会なら距離表示が不正確だったり、スタート時刻が守られなかったり、そんなことはざらにあると知ってはいたが・・・。
私としては「いい勉強をした」と考えるしかないが、Tさん達には申し訳ないことをした。海外マラソンにも慣れておられるお二人が「こんなこともあるのねぇ」と、もちろん悔しいだろうに明るいお顔で仰ったのがせめてもの救いだった。
・・・っと、これが香港国際マラソン・ゴール直前リタイア顛末記です。
皆さん、ご心配をおかけしました~&ホントお粗末さまでした~。
でも旅行は楽しかったですよ!また報告しますね。
ツアーに参加してくださったTさん母娘と3人で、今ギリギリのタイミングでその関門を目指して走っている。海底トンネルを抜けて香港島へ、そして跨線橋を登ったところが39kmだ。
「がんばりましょう、行けます!」「お母さん、ファイト!」
ここまで関門が閉じられる光景を一度も見てはいないのだが、今Tさんのお母さんには「39kmまでは」という何か具体的な目標があった方がいい。
また、この最終関門の先はそれまでの高速道路ではなく香港中心街の一般道路になる。もしかするとここだけはきっちりゲートが閉じられるかもしれないとも思った。
とにかく3人でがんばった。
39kmの距離表示が見えてきた。やった!30秒前に通過!
ここでも結局スタッフの女の子達が笑顔でバナナを差し出してくれるだけで、いわゆる関門閉鎖のスタッフも収容バスも見当たらなかった。なんやぁ、気が抜けるなぁと思いながらもバンザイ!周囲のランナーもみな安堵の表情に見えた。
ホッとされたのか「後はゆっくり行きます」と仰るTさんたち。
私は一応5時間以内にゴールしようと思って「では後ほど」と再び走り始めた・・・が、その500m先で突然繰り広げられた光景に私の目は点になった。
何と!目の前でいきなり緑の防護ネットが広げられたのだ。
何が起こったのか一瞬理解できなかった。
え??なんで??39kmはさっきクリアしたやん!!ここは関門ちゃうやん!!
思わず大声で叫んだが日本語など通じない。
でも広東語で抗議する人、強引にネットをくぐろうとする人、それに対してハンドマイクで怒鳴り、強行突破のランナーを取り押さえるスタッフ・・・現場は騒然となった。
スタッフはバリケードを作り、頑としてランナーを通さない。警察官まで怖い顔で大きな声を出している。
ついさっき私は感謝の気持ちでこれらの人々を見ていたのだが・・・。
Tさんたちも到着されて「どうなってるの?」とびっくり。しかし、何と説明してよいのやら私には全く言葉がなかった。
39kmまで、39kmまでと励ましあったさっきの頑張りは何だったのか?
市街地ということで中間点などの関門とは事情がちがうことはわかる。最後の関門だけを厳しく閉鎖するのもかまわない。
が、要項に記載されたとおりの39km地点で行わなければ!
騙まし討ちにあったようで釈然としないではないか。
実際に私たちは39km地点を時間内に通過しているのだから。
バスの前に座り込んで執拗に抗議する人もいたが、5分、10分と時は過ぎ、再びゴールへの道が開かれることはなく、後3キロを残して私たちはバスに乗ったのだった。はぁ~。
海外では日本の常識は通用しない、マラソン大会なら距離表示が不正確だったり、スタート時刻が守られなかったり、そんなことはざらにあると知ってはいたが・・・。
私としては「いい勉強をした」と考えるしかないが、Tさん達には申し訳ないことをした。海外マラソンにも慣れておられるお二人が「こんなこともあるのねぇ」と、もちろん悔しいだろうに明るいお顔で仰ったのがせめてもの救いだった。
・・・っと、これが香港国際マラソン・ゴール直前リタイア顛末記です。
皆さん、ご心配をおかけしました~&ホントお粗末さまでした~。
でも旅行は楽しかったですよ!また報告しますね。
by runmama
| 2006-02-15 15:49