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前期試験終了~

ようやく前期試験がすべて終わった・・・私はテストを受ける側ではないが、ホッとした。
いつも学生には「私は全力で試験問題を作っている。あなた達も全力でかかって来なさい。もちろん全力で採点するからね!」と言っている。

さて今回、ある試験のある問題の正解率を私は楽しみにしていた。

運動生理学のテキストによく引用されている研究で、いろいろなスポーツの一流選手の最大酸素摂取量を比較したものからの出題だ。
皆さんも挑戦してみますか?
次の種目を、最大酸素摂取量の大きいもの3つと小さいもの3つに分けてみてください。
マラソン・体操・距離スキー・柔道・オリエンテーリング・野球。

実際の問題は少し表現が違うんだが、マラソン、距離スキーと並んでオリエンテーリング選手が非常に酸素摂取能力に優れているということを、学生がちゃんと覚えていたかどうか、私は楽しみにしていた。
講義の時、オリエンテーリング競技が北欧では大変盛んで、一流選手は陸上の長距離選手に匹敵する走力で山や森などの不整地を駆け、さらに地図を読みルートを判断する能力も要求されるんだよって話(ほとんど村越真先生からの受け売りですけど)をした時には「へぇ~、へぇ~」の大合唱だったからだ。
ついでに先日のマラニックのような私の体験談も話すと学生は大喜び。

でも正解率は50%程度。
講義の時にはユーモアを交え、時には脱線、その方が学生の眼は活き活きと輝いてるように思うんだが、どうもそれはその時の「ノリ」だけで肝心なことは右の耳から左の耳へ・・・ということも多い。

しかし、それこそ余談だが、運動生理の古典的なテキストにスキーとオリエンテーリングが頻繁に出てくる背景には1960年代のオストランド(スウェーデン)がこの分野の先駆的権威であることの影響が大きい。
このあたりもなかなか興味深い話なのでいつか書いてみたい。

さてそれでは「全力で採点」にかかろうっと。
by runmama | 2005-09-17 00:54