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○○的限界?

生理的限界と心理的限界という言葉は、運動生理学では一般に筋力について使われる。
昨日、これらの言葉を少し簡単に使い過ぎたかも。

体力測定で握力を測ったこと、あるよね。
筋肉というのは何万本という筋線維が束になってできているのだけど、私が全力を出して拳を握り締めているつもりでも、実はすべての筋線維が同時に働いてはくれない。
必ず何割かはサボっている。
でもこれはまあ一種の安全弁みたいなもので、交代でサボってくれてるからこそ、私の身体は壊れないでいるわけだ。
では一体どれくらいがサボっているのでしょう。
運動生理学の古典的な研究結果から引用してみると、たとえば電気刺激を与えて強制的に出させた最大筋力(これが生理的限界)に対して、一般人の随意最大筋力(つまり心理的限界)は平均77%程度だそうだ(猪飼・矢部、1967)。

う~ん、多いんだか少ないんだか。
先生が教室で「は~い、みんなで掃除しましょう!」と言った時、40人のクラスで10人ぐらいがサボっている・・・私が先生ならチョット腹立つかな。
じゃ、どうすれば全員が掃除に参加するようになるだろう。
もっと大きな声で怒鳴る?
竹刀を持って追っかけまわす?
あんまりいい方法じゃないですね、おそらく。

さて私の骨格筋の筋線維に私の大脳の言うことを聞かせるためには???
またまた正統派運動生理学から逸れて行くようだが、一考の余地がありそうだ。

ところで「心理的限界」は、自分自身は「最大努力をしている、最大の力を出しているつもり」の状態です。
「これ以上は無理かな」「ここらへんでやめとこう」というのは、さらにその手前の限界のような気がする。
何だろう、「行動的限界」?
もちろん運動生理学用語ではないけれど何か適切な表現はないかな。

ただ、それを責めるつもりはありません。
心理的限界はもちろん、行動的限界も、自らの身体を守る安全弁として必要な時があると思っています。
by runmama | 2005-06-14 22:17