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親父の三回忌

親父の三回忌の法要を京都の菩提寺でしてもらった。

父の故郷と言えるところは二つあって、この寺のある京都の西陣あたりと、本籍地であった兵庫県佐用郡の三日月町というところだ。
ただし私の子供の頃、父の実家はすでに三日月にはなく、したがってそのロマンティックな響きの名を持つ町を訪ねたこともなかった。

初めて私がそこを訪れたのは運転免許を取ったばかりの大学生の頃。
ドライブがしたくて父と母を誘ってハンドルを握った。
大型2種の免許を持つプロ運転手の弟は「オイオイ、一家心中する気かよ」と嫌がりながらつきあってくれた。

それからおよそ20年。
母を先に亡くし、父も車椅子と酸素ボンベの生活となって私と同居することになった。
私は春に三日月町でハーフマラソンが行なわれていることを知り、再び父とドライブをすることにした。
現地では父の友人のお世話で、マラソンをコース途中で応援したり、生家のあった所を訪ねたり。
そのレースで私は優勝し、友人の皆さんも喜んで下さって「来年も皆で来ましょう」と約束したのだが結局それは果たせなかった。
何十年ぶりかの幼馴染や遠い親戚に再会することのできた父の感無量の表情を今も思い出す。

まあしかし、親父のエピソードにはひどいのもある。
やはり私が大学生でお酒を飲むことを覚え始めた頃。
父の会社に電話してみた。
「お父さん、私。今日、一緒に晩ご飯でもどう?」
「はぁ、今日はちょっと都合が悪いですなぁ」
・・・どうもよそよそしい。
かみ合わない話をしばらく続けた後、親父は言った。
「ん?お前、ミツコか?」
オイオイ、あんたを「お父さん」と呼ぶ女が他にもいるのかよ~?
どこぞの飲み屋のおねーさんとカン違いしたようだ。
・・・「オレオレ詐欺」もまだ存在しなかった頃のオハナシでした!
by runmama | 2005-05-29 23:57