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Hold Me Tight~にちなんおろち100kmマラソン

Hold Me Tight~にちなんおろち100kmマラソン_b0050787_2040348.jpg○×△#☆◎※~!!
いったい何って叫んでるん?聞かれても自分でもわからへん。
2年連続3度目の優勝となったにちなんおろち100km、今年もゴールでは歓喜の叫びがあふれ出た。

山間部をうねうねと大蛇のようにのたうつ、標高差600mの難コース。ここで去年8時間08分台の自己ベストを出し、「次はソウルのフラットなコースで8時間カット!」と思った矢先のアキレス腱断裂。明日は手術という日に副賞のコシヒカリ100kgが届いたのだった。

あれから早くも一年。

午前5時、雨はかなり激しくなりそうだ。しかしユリカモメ、箱根トレイルと5月は失態続きでまさに角番の私。走り続けている分には激しい雨でも気にならないはず、手足にしっかりワセリンを塗りこんで赤いランシャツ黒いランパンの勝負ウェア、今日は絶対ゴールする!
ただ今日の「勝負」の相手は、そんな勝負師気取りの自分自身。これを封印することだ。
今回のテーマは「前に誰が見えようとも、後ろから誰が来ようとも、無理に追わない。張り合わない」。ポラールで145~150拍/分を巡航ペースと決めて淡々と走る。
もうひとつのテーマは「足を大切に使う」こと。アキレス腱を切った右足のふくらはぎはまだ筋力不足で無理をするとガチガチに硬直するし、そのツケは左の腰痛という形で現れる。なるだけ衝撃と偏りのないフォームを心がけて坂を登り、坂を下る。
時おりピクリと来る痙攣の兆しを塩カプセルで封じ込め、左足にできかけたマメを潰さぬよう着地にさらに気を使う。「なんとか100kmもってくれ!」・・・自分の足に自分で祈った。

多里小学校のエイドは私たちにとっては63km地点だが、37kmの部のスタート地点をも兼ねている。ちょうどMランニングクラブのナッキーさんたちがウォームアップをしていた。ユリカモメで不甲斐ないリタイアをした私にカツを入れてくれた、あのナッキーさんだ。
「今日は絶対ゴールするからね!」
大きな声で約束して、最大の難所、7km続く上り坂に挑んで行った。

終盤にはとうとう足や腰が悲鳴を上げ始めたが、90kmを7時間45分で通過。ここから1時間かけても9時間を切れる!ゴールテープを切る自分をイメージしてチョット泣きそうになった。
アカンアカン、泣くのはホンマにゴールしてからや。
そういえば今回は7時間台をめざして攻めのレースをしているジャッキーさん、そろそろゴールしてるはず。レース前に「今度はちゃんとゴールするから出迎えて『抱きしめて』や~」なんて冗談を言ってたんやけど、それほど待たせずに済みそうやな。

残り3km、過去2回「まだ上るンかいっ!」って腹が立った清掃工場の急坂も、今日はてっぺんで「がんばれ~」と手を振ってくれるおじさんに心から感謝しながら登りきった。
最後の下りでは動かなかった足がまた動く。ビクトリーロードへの角を曲がると聞こえるアナウンス。
「女子選手のトップ、佐藤光子選手、まもなくゴールです」
8時間37分37秒。
ワオゥ~~~~~ッ!!
また叫んでしまった。にちなんのゴールはいつも私にとって感極まる条件が揃い過ぎている。

そして・・・私がこんなに早く帰ってくるとは思わずシャワーを浴びてたところへアナウンスが聞こえて、あわてて飛び出してきたジャッキーさんの胸にドッカ~ン!!と激突。
・・・あの、ゴールテープの5mうしろってのは近過ぎ。止まれません(笑)
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by runmama | 2007-06-26 00:35