
2009年10月12日 朝 武蔵五日市会館まほろばホールにて
第17回日本山岳耐久レース表彰式
左から女子準優勝・鈴木博子選手、優勝・星野緑選手、第3位・佐藤光子選手…
ん?サトウの右手が???
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…なんじゃこりゃあぁぁぁっ!!金比羅尾根の暗闇に
あのジーパン刑事の最後を彷彿とさせる呻き声が響いた(ような気がする)。
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07年 終盤は膝が痛くて痛くて泣きながら走った。11時間02分 第3位。
08年 最後は笑って走れたがスパートの余力はなかった。10時間13分 第6位。
今年の目標は…
ラスト10㎞スパートしてGPSの電池が切れないうちにゴール。
ズバリ10時間切りやっ!!

今年も快晴、気温も高い。
午後1時のスタート。
ジャッキーさんはあっという間に見えなくなり
まーさん・Ryuさん・私が前後しつつ第1関門を目指す。
それにしてもこの日は暑かった。
序盤からすでに目標達成には危ういペース。
それなのに、いつになく大量に水を消費している。
ハイドレの残量を心配しながら三頭山を登るのは本当につらかった。
月夜見の第2関門でスポドリ1.5リットルを頂いた。
スタート時に1.7リットル入れておいたのがほぼ空になっていた。
この時点で女子4位。
しかし、応援の方から不穏な情報を聞く。
「ジャッキーさん、ヘッドライトが壊れてハンドライトだけでしたよ」
まーさん、Ryuさんも何故か追いついてこない。
皆いろいろありながら闘っているに違いない。
がんばろう。
数時間後にはゴールで肩をたたきあえるはずや。
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このコースの最高峰は三頭山やけど
私は月夜見を過ぎてから御前山への登りが一番長くてキツイと思う。
すっかり気温は下がっているし、水の心配もないのに。
まあ今シーズンは「じっくり長く動く」ことを徹底的にやってきたんやし
やっぱり練習を裏切るレースをしたらあかんよな。
じっくり確実に登ろう。
でもそれで逆に足が温存できたか、下りが今までになく快調。
今日は一度も転んでない!
そういえば去年はこの笹尾根で転んだよなぁ。
このガレ下りでは足が止まってた…。
そんな場所をひとつひとつクリアするたびにうれしくなる。
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60キロ地点、日の出山。
ここでスタッフは必ずこう言う。
「あとは下る一方だからね」
膝の痛い一昨年は恨めしい気持ちで聞いた。
今年は眼下に広がる新宿の夜景ぐらい、その言葉がキラキラと響いた。
行くぜ~!!
ほどなく、先頭を走っていたはずの今泉選手を抜いて3位に浮上。
トライアスロンから転向したばかり、20代の今泉選手。
あなたにはまだまだ未来がある。
今日はアタシにゆずってね♪
さあ、ガンガン下るぜ~!!
…と調子よく飛ばしていた矢先、比較的フラットなところで今日初めての大転倒。
木の根に足を引っかけたらしい。
漫画のひとコマのように大の字のまま地面に叩きつけられた。
「大丈夫ですか?」
「ありがとう、大丈夫です」
気遣ってくれたランナーが駈け去ったあと、何か右手に違和感があることに気づく。
「…?」
実際には叫び声も出なかった。
右手の中指が第2関節から、あらぬ方向をさして折れ曲がっていた。
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骨折?
脱臼?
指先の出るグローブをしていたので、その根元がどうなってるのかわからない。
が、出血もなさそうだし、
ズキンズキンと響く痛みもないし、見る見るうちに腫れてくる様子もない。
少なくとも皮膚を破る複雑骨折ではなく、
たぶん一瞬のうちにキレイにはずれた脱臼らしい。
走れる。
ゴールできる。
走る。
ゴールする。
ノンサポートのサバイバルレース、それがハセツネの原点
…大会会長の言葉だ。
たぶん残り7キロほどの地点。
二度出場したぐらいでは細かいところまで覚えてなかったが
最後までこれでもかこれでもかというぐらい、
木の根、岩、深く抉れた溝と悪路が続いた。
再び転ばないように慎重に
でも目標の一つだった精一杯のラストスパートをする。
GPSの電池も切れてない。
転倒してから50分。
長かった!
10時間45分30秒。
タナボタの女子総合3位を、意地で勝ち取った。
アホやなぁ…と我ながら思った瞬間、ちょっと涙がにじんだかな。

…てなわけでゴール後は
メディアさんの取材に応える間もなく
医務室へ直行~。
ドクターが
「ちょっと痛いよ」と言いながら、
ぎゅー、すっぽん!
って感じで整復して下さった。
マッサージコーナーで
金髪のボランティアのお兄さんが
アイシングの氷をいっぱい下さった。
「どうしたの、またケガ?」
割箸でササッとシーネを作って手当てしてくれた
ゴールドウィンの田口さん お世話になりました!
指がトンデモナイ方向を向いている証拠写真は残念ながら、なし。
まあ世にもグロテスクな光景やったし、見ない方がいいかも。
エクソシストで少女の顔が180度反対向いてたみたいな(笑)

今年の大会プログラム。
昨年優勝の山本健一選手は
バックパックに奥さんがお守りを縫いつけて下さるらしい。
私も近所の服部神社の「足のお守り」を身につけてレースに臨む。
大阪国際女子マラソンの頃からの習慣だ。
トレランでは「手のお守り」も必要やね(笑)
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ちなみにこのプログラムの表紙を山本選手とともに飾っているジャッキーさんは
やはりヘッドライト故障のトラブルを乗り越え37位のゴール。
まーさん、Ryuさんも、私の少しあとに無事帰ってきた。
やっぱ、頼もしい仲間たち。
お疲れさんでした!